© Riverside Music Garden, Yoshihiko Katori

KATORIO (香取良彦 TRIO)

KATORIO

Combined in 1989 with

Yoshihiko Katori (vib)

Toshiba Nunokawa (gt)

Koichi Osamu(b)

香取良彦(vib), 布川俊樹(guit), 納浩一(bass)によるドラムレス・トリオが結成されたのは1989年、これはvibraphoneという楽器が、音の大きなドラムに消されてしまう本来の美しい音色を100%表出するためであったこと、そしてドラムがいないことによる、スタイル・フリーな音楽が創作できることに由来する。

​加えてトリオという小編成は移動の手間を軽減されることにつながり(当時はドラムを常設しているジャズ・クラブが多くなかったため、ドラマーが帯同すると移動の際の運搬が相当に大変だった)、演奏の場を日本各地に求めてツアーを行うこととなった。主に1990年代、北東は北海道網走郡津別町から南西は与那国島まで旅し、さまざまな音楽的・人生的経験を積むこととなる。

​この3人の演奏を結びつけるのは、コンテンポラリーというキーワードである。1970〜80年代の音楽を大量に吸い込んだ同世代は、ともすると古き良き時代のジャズをもとめられる地方の場にあっても、さまざまな音楽が融合した新しい音楽表現への意欲で結びついていた。また、それを許してくれる、さほど多くはない理解者によってその演奏の場は支えられたと言える。

2000年代もどんどん進行する中、当初の目的とは裏腹に、このトリオの音楽はエイジ・フリーな演奏になりつつある。今後どのような演奏を展開していくことになるのか、本人達にもはっきりとは分かっていない。